私は、読書感想文を書くのが好きです。
最もお金と時間を費やしている趣味でございます。
しかし、読書感想文、むやみやたらに書いていいわけではありません。
今回、齋藤孝さんの『誰でも書ける最高の読書感想文』を読み、自分自身もハッとしたことがありました。
もちろん、それは、みなさんも知っておいた方がいいことだと、思っています。
1.人が書いたものを丸写ししない
これは、著者が一番許せないことだといいます。
インターネットには、本の要約記事、
ブログ、レビューなど、たくさん投稿されていますよね。
でも、それを勝手にコピー&ペーストしてしまったら、それは「盗用」になってしまいます。
著者が書いた本を、さも自分が考えたように丸写しするのも、NGですよ。
これらを参考にするのはいいけれど、
勝手に丸写ししてしまうというのは別モノです。
みなさん、この線引きができていますか?
参考にする場合は、その部分をカギカッコでくくる「引用」をしましょうね。
引用は、悪いことではありません。
でも、引用ばかりだと、自分の考えがなくなってしまうので、乱用しすぎないよう注意しましょう。
私も、このことは、分かってはいましたが、
「これまでの記事、きちんと守れていたかな…」とドキッとしました。
本を丸写ししていないか、引用として記載できているか、注意して記事を書かねば、ですね。
2.作品、作者の悪口を書かない
著者は、「文章を書く時の大事なマナーとして僕が強調したいのはむやみに『人を傷つけることを書かない』こと」だと述べています。
おもしろくなかったと思う本を、
おもしろいと書け、ということではありません。
「この本、期待外れだった」という苛立ちを、
本や作者に向けるのはマナー違反であるということです。
これは、読書感想文に限ったことではありません。
SNSや、レビューなど、誰かに読まれる文章というのは、誰かを傷つけるために書くものじゃないのです。
イライラしたなら、自分のノートに書けばいいだけ。
それを投稿したら、作者や、その作品に関わった人たちは、間違いなく傷つきます。
評論家レベルであったり、反論されても、自分で解決できるのなら、別ですが…。
でも、そういったことを書くのであれば、もっとおもしろい本と出会うために時間を割くのが賢明です。
私も以前から、このことを最も大切にしていたので、
著者のメッセージに強く共感しました。
私は、読書感想文を書くようになってから、
自分の考えを持てるようになりました。
いつも人に流され生きてきた私は、もう存在しません。
素晴らしい「思考のトレーニング」です。
この2つの約束を守って、楽しく読書感想文を書ける人が、一人でも増えることを願っています。