『愛がなんだ』岸井ゆきのさん主演の映画を鑑賞しました。岸井さん演じるテル子は、好きな人のことを四六時中考え、仕事も上の空でクビ寸前。好きな人に呼び出されたら一目散に会いに行く。振り向いてほしくて傷つくことをされても、嫌われたくなくてそれでも尽くしていく。
いつかは振り向いてもらえるかも、そんな最後の幸せのためだけに、わざわざ自分の人生を過酷にする必要なんてないと思います。好きな人であっても、恋人、友人関係であっても、相手にしがみつこうとすればするほど、相手は「しがみついてくるから、自分が頑張らなくていいや」あるは「しがみついてきて、うざい」と思うようになります。自分に媚びる人は自分より立場が下であり、コントロール可能、つまり「振り回されている」状態です。
「選ばれたい」というのは「媚び」につながりやすく、「相手より一段下」の意識となります。主従関係は苦しいです。そのために相手の要望に振り回されるのはもっと苦しいことです。相手にしがみつくのではなく、「惹きつける人」を目指した方が楽に生きていけます。今まで振り回された時間は、人を惹きつける力を磨く時間に当てていくことが、執着を手放し、自分を大切にするための第一歩だと私は考えます。
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