映画「浅田家!」
監督中野量太、主演二宮和也。
写真家・浅田政志の写真集「朝だけ」と「アルバムのチカラ」を原案としている。
12歳、写真好きな父からカメラを譲ってもらい、政志の写真人生ははじまる。
彼は家族全員を巻き込んで、それぞれがなりたかった職業ややりたかったことをテーマにコスプレし撮影する。
そのユニークな写真が評価され、写真界の芥川賞を受賞。
受賞をきっかけに日本中の家族から撮影依頼を受けて、写真家としてようやく軌道に乗り始めた。
そんな時、東日本大震災が起こるー
「家族とは何か」
「写真家としてできることは何か」
政志は考え立ち止まる。
写真の持つ力、家族をテーマに描かれた心温まるストーリー。
「写真」とは何か。
夢、支え、笑顔、涙、思い出、実現できるもの、最初の1枚、最後の1枚…
私は「愛し、愛された証」と考えます。
自分の幼少期の写真が、先日自宅を整理したら見つかったと言って母が見せてくれました。
そこには笑顔いっぱいの小さな私が写っていました。
母は厳しい人でした。
正直、いつも怒られていた記憶しか残っていません。
しかし、今、私がわが子を愛し写真を撮るように、母も同じまなざしで私を撮っていてくれたのでしょう。
我が家の写真担当は母だったので、母と一緒に写っている写真は少ないですが、写真を撮るその姿は、きっと今の私と同じくわが子を愛おしそうに見つめていたのに違いないと気づくことができました。
私は子どもが生まれて2年が経ちます。
写真は多すぎても整理に大変だろうと考えていて、1か月10枚、と自分でルールを決め現像し、アルバムを作っていました。
しかし、大きくなるにつれ、表情が豊になり一緒にできることも増え、とうてい1か月10枚に収めることができなくなってしまいました。
子どもはいつもアルバムを取り出し眺めています。
私の大きなお腹をみては「ママのおなかにいたの?」と聞いてきたり、赤ちゃんだった自分をみて「かわいいね」など興味津々で見てくれています。
そんな姿をみているうちに「写真は何枚あってもいい、私が子どもを愛した証だから!」と思うようになり、マイルールは吹っ飛ばし、多くの写真をアルバムに収めることにしました。
子どもが大きくなったら反抗期もあるでしょうし、母親を嫌いになることもあるでしょう。
それでも、一緒に過ごしてきた家族の時間と私の思いが、いつか写真を通して子どもに伝わってくれたらいいなと思っています。
あなたにとって「写真」とはなんですか?
撮りためた写真を、現像してみませんか?
写真を1枚1枚手に取るのも楽しいですよ。