弟のイアンは勇気がなく何事も怖気づいてしまい、行動を起こせなく、学校で友人をつくることができない。
自分が生まれる前に亡くなった父に会いたいと願う。
「イアンが16歳になった時に渡してほしい」と魔法の杖を母から渡される。
そこでイアンには隠れた魔法の才能があることに気付く。
超ポジティブ魔法オタクの兄バーリーとともに、父を蘇らせる魔法を見つける「父親探し」、その冒険を通して「自己成長」をするストーリー。
父に会いたい一心でイアンは挑戦し続ける。
高速道路の運転、交渉、判断、呪いとの闘い、魔法を使い自分に自信をつけていく。
冒険をするうちにイアンは「父親の代わり」にこれまで兄がずっと自分を支えていてくれたことに気づく。
バーリーは生前父との別れから逃げたことを後悔しており、イアンは「自分は父に会えなくてもいい、兄にはきちんと父と和解してほしい」と願うのだ。
イアンの中に信念や規範を示す「父性」が目覚める。
冒険を通し兄に支えられ、内気な性格を乗り越え、授業でプレゼンができるくらいレベルアップした。
「父親探し」をし「自己成長」する、イアンの「父親殺し」ができたといっていいだろう。
参考文献:父滅の刃~消えた父親はどこへ アニメ・映画の心理分析/精神科医 樺沢紫苑著