樺沢先生の新刊第3弾、健康大全。
「睡眠」「運動」「朝散歩」が大切であることは以前の本からも知っていたが、今回はさらに掘り下げて書かれており、よりその大切さがわかる内容であった。
まず「睡眠」について。
7時間以上の睡眠をキープし、深い睡眠をしっかりとっていればアルツハイマー病の発生因子を蓄積されず予防になる。
睡眠不足はアルツハイマー病を加速されると述べられている。
また、たった1日でも徹夜するとアルツハイマー病の発生因子が蓄積してしまうことが明らかになっている。
今までは夜に家事をやってから寝たり、付き合いで飲み会の帰宅が遅くなってしまうことがあり睡眠時間が削られていたが、認知症のリスクを考えるともう怖くてできない。
毎日7時間以上の睡眠をとっていきたい。
「運動」
1日20分の速歩きで寿命が4年半延びると述べられている。
運動不足の解消、生活習慣の予防になるからである。
運動というと有酸素運動をイメージしていたので「そんな時間なんてない」と思っていた。
私は病棟勤務でとにかく歩く。
今までは意識していなかったが、速歩きをしていきたい。
20分は軽く超えられるはず。
「朝散歩」
朝散歩も有酸素運動だと思っていて、30分以上歩いていたが週に1、2回しかできないでいた。
なかなか続けられなく効果は感じられなかった。
しかし、朝散歩の効果を最大化したいのであれば「時間を延ばす」のではなっく「15~30分の朝散歩」を「毎日」行うのが重要であると述べられている。
「15分でいいんだ、これなら続けられるかも」と思い、この本を読みはめてから5日間朝散歩が続いている。
すんなり起きられるようになり、心に余裕が生まれてきた。
苦手な人もあまり苦手と感じなくなってきてストレスが減った気がする。
可能な範囲で朝散歩をし、できない日は窓際で朝日を浴びたい。
一番心に響いた一節は「社会とのつながり」「役割や責任のあることを引き受ける」ことが心と身体の健康には必要であるということ。
私は出産を機に退職し子育てをしていた。
子育ては楽しいし辛いと感じることはなかったが、無力感や将来の不安でいっぱいで夜も眠れなく、周囲の些細な言葉に傷つき「うつ」に近い状態になっていた。
なんとか今の現状を打破したいと子どもが1歳になる前に復帰した。
復帰後のほうがもちろん大変だったが、以前のような苦しさからは解放された。
ただ、それがなぜなのかは言葉では説明できなかった。
「子育てより仕事が好き」、そうではない。
しかしその一節で私の心の中が一気に整理がついた。
たくさん働いてたくさんお金が欲しいわけじゃない。
自信、満足感、充実感、社会参加、緊張感、承認欲求、運動、これらが仕事から得られ、私の心と身体の健康のためには仕事が必要であると言える。
この本を読み終え「もっと健康的な生活を送りたい」「この本の通りの生活を送ったらどんな毎日になるだろう」と今とてもワクワクしている。
心と身体を整え、自分らしい生き方を見つけられる糸口となる一冊。