トーニャの母親は強すぎある母性を持ち、子どもを飲み込む母親。
「毒親」の特徴が描かれている。
毒親育ちの子ども、トーニャの人生がどのように影響を受けているのか、この映画を観るとよくわかる。
幼いころから「お前のためだ」と言いながら、暴力をふるい、言葉でも罵倒される。
思春期になるとパートナーができるが、そのパートナーにも暴力をふるわれ、トーニャ自身も暴力で解決しようとする。
母親に「尻軽女」と罵られ、やはり母親の愛情を感じることができなく、暴力をふるわれても「自分が悪いから仕方がない」と結局パートナーのもとに留まってしまうのだ。
「母親に愛されたかった」「無条件に愛されてると思いたかった」と自分を愛してくれるはずったた人の代わりとしてパートナーに依存してしまう。
ある事件をきっかけに彼女はスケート界を追放されたが、母親、パートナーと関係を断ち、ボクサーとして活躍する。
それは彼女が毒である母親の「母親殺し」ができた瞬間である。