恋愛、結婚、お金、健康、夢、利他志向が4姉妹によって繰り広げられる。
19世紀のアメリカを舞台としている。
主人公の次女のジョー。
「恋愛だけがすべてじゃない」「結婚したら自由がなくなる」と小説家、生涯独身を目指す。
しかし、大人になり家族が離れ離れになったとき孤独が押し寄せる。
「女性も才能を活かし自立していい、でも寂しい」と。
ジョーにとって小説家は天職だ。
天職には「価値・強み・貢献」の3要素がある。
ジョーは書くことを楽しみ、家族のために書く、そしてその活動で自分の能力を発揮できている。
「人生にとって一番幸福なことは転職をしてこれを実行に移すことだ」というキリスト教思想家内村鑑三の言葉がある。
彼女が最終的に結婚を選んだのかわからないラストになっているが、家族やパートナーのつながりを大切にし夢を実現する。
容易いことではないが、自分の本が出来る時のジョーのワクワク、ドキドキする顔は幸せそのものだった。
三女のベス。彼女はギバーである。
同族性の法則の概念に照らし合わせる。
ローレンスとの関係はまさにギバーはギバーを好む、お互いに助け合い、貢献しあう姿が描かれた。
それは燃え尽きるギバーではなく、他者志向的なギバーの姿だと感じた。
長女のメグ。演技力の才能があり女優を目指すも家庭を作りたいと、愛する人と結婚する。しかし、きらびやかな世界に憧れを残し貧乏を嘆くこともあった。
四女のエイミー。お金や結婚がすべてと叔母から言われ、従順でかわいがられていた。突き抜けた画家の才能がないと夢を諦め、金持ちと結婚しようとした。しかし幼馴染のローリーを一途に愛し、お金と結婚すべきではないと気付きプロポーズを断る。
二人は進む道に嘆くこともあるが、決めたことは貫き後悔はしない。叔母から「金持ちと結婚しろ」と言われても、それに迎合することなく、自分の人生は自分で決め、決めたら必死で頑張る。その姿に胸を打たれる。
「結婚がすべて」。女性の社会進出につれてその考えは徐々に薄れつつあるが、一部の人には根強く残る。
女性にも才能ややりたいことはある。
それを結婚で犠牲になってしまうのは悲しいことだ。
結婚するしない、女性男性に関わらず、個人が自分の好きなことを大切にして、楽しいと思える毎日になればよいと考える。
自分自身を大切にすること。周囲の意見はアドバイスに過ぎない。
幸せの形は人それぞれ、そしてみな幸せになれる。
私も本当にやりたいことを探すべく、アウトプットで自己洞察力を磨いていきたい。